宅建試験は一般的に“300時間以上勉強しないと合格できない”と巷では言われていますが、正直こんなものあてにしなくて大丈夫です。なぜなら勉強時間よりも大切なことがあるからです。
それは“勉強の方法”です
筆者は高卒で、勉強が苦手です。そんな私が宅建試験に挑戦し一発合格できたのは、正しい勉強方法で時間を無駄にせず勉強に取り組むことができたからであると思っています。この記事を読んで頂き、合格の近道になれば幸いです。
落ちる人達の特徴
私は以前不動産会社に勤めていましたが、宅建を3回も4回も受験している先輩たちがゴロゴロいました。その先輩たちは口々にこう言うんです。
“過去問は何回解いてももう完璧”
“休みの日は8時間も勉強してるから大丈夫”
こういう先輩たちはほとんどが不合格で、毎年同じような勉強の仕方を繰り返しているように思います。さらに落ちる人にはある特徴があると思っていて、それが「模試を解いてみたら全然点が取れなかった・・・」ということ。これはもはや宅建試験あるあるじゃないかと思います。
宅建試験の過去問題集はいろんな出版社から発売されていますが、一冊の問題集を完璧に丸暗記しても、宅建試験で取れるのはせいぜい30点くらい。宅建試験は、今では36~37点とれないと合格できない程年々レベルが上がっている試験です。「じゃあどうしたらいいのか?」を私の視点でお伝えしていきます。
周辺知識も確認する
先ほど過去問も完璧にしても合格はできないと申し上げましたが、過去問は絶対に必要なので、ここは勘違いしないで頂きたいです。ただ答えが合っていればいいのではなく、解説をしっかり読んで知識として定着させることが大切です。なので、もし問題集を購入するのであれば、解説がしっかり丁寧に書いてあるものがおススメです。周辺知識を固めるために解説の情報が何より重要だからです。「答えが合ってるからOK」これではいつまでたっても合格はできません。“解説を読んで周辺知識もしっかり固める”これが合格への近道なのです。
そもそも周辺知識を固めるとは
問題 AだからBである
じゃあCの場合は?じゃあDの場合は?
ただ問題だけ解いても、上記のようにCの場合は?Dの場合は?というようにいろんなパターンがあるのに、それをないがしろになるケースが非常に多いのです。なので解説を見ながら自分で直接書き込んでみたり、頭の中で思い起こすなどの作業がとても有効です。ちなみに私は苦手なものはスマホのメモに箇条書きにしたりして、しっかりインプットしてました。周辺知識の固める方法ですが、以下の方法もおすすめです。
- Youtubeで苦手な項目を視聴する
- テキストを買って辞書的に調べる
- アプリなどで苦手項目の問題を解く
曖昧なままにしない
学習を進めていくと、なんとなくわかった気でいる曖昧な項目が出てくると思います。「なんとなく問題で解けているから大丈夫」これは非常に危険です。曖昧な知識では、本試験で得点を取るのは難しいです。そんなに甘い試験ではありません。じゃあ曖昧なままにしないためにはどうしたらいいのか?
苦手なもの、曖昧なものをキチンと仕分けすること
頭の中で仕分けするだけじゃだめです。しっかりノートに書き出してみたりして「自分はこの分野のこれが苦手なんだ」としっかり理解することから始めましょう。対策としては前述したように、youtubeの動画などを視聴することをおススメします。苦手なものや曖昧なものこそ、わかりやすい動画を視聴することで理解につながりやすいかと思います。書き出した項目は、得意分野の2倍3倍は時間をかけて理解を進めたり多く問題を解いたりしましょう。
理想は人に説明ができるくらいになることですがそこまではいかずとも、逃げずに向き合うことで自分の知識となり、得点源に変えることができると思います。
模試を受ける
模擬試験は大手予備校や出版社が作成し非常に問題のクオリティが高いものが多いです。本番さながらの試験を受けられるだけでなく、3つのメリットがあります。
- 今の自分の立ち位置がわかる
- 時間を意識しながら問題を解ける
- 見直しをすることで得点源になる

特に見直しをすることで“得点源になる”ということが非常に重要だと思います。逆に模試を受ける上で一番やってはいけないことが、問題を解きっぱなしにするということです。90分で問題を解いたとしたら、その時間以上に問題解説をしっかり読み、見直しをする必要があります。
わからないことをそのままにしていては何の意味もありません。実際に模試で出る内容が、そのまま本試験で出ることもあれば、問題を解くうえで重要なヒントになったり、模試は宝の宝庫だと思います。正しい模試の利用をすれば貴重な得点源に変えることもできるはずです。また模試を数回行い、合格点に届いているようなら合格が近いという1つの指標にもなると思います。
1日1問でも問題を解く
最後にモチベーションに関してです。宅建試験を合格する上で非常に重要なことは、勉強を続けるということです。学生さんならともかく、仕事をしている社会人や主婦の方はなかなか勉強時間を確保するのが難しいのではないかと思います。1日さぼると2日、3日とずるずるいってしまうのが本当に恐ろしいです。私自身も経験があるのですが、大切にしていたのは1日1問だけでも問題を解く、5分でも宅建に触れるということです。人というのは自分にとにかく甘いです。“とにかく一瞬でも勉強をする”そうすることで、1問のつもりが10問、5分のつもりが30分勉強できてしまうものです。どんなに忙しくても問題1問は解けるでしょうし、youtube動画一本くらいは見れると思います。継続は力なりです。

まとめ
過去問を暗記するだけでは合格はできないので、周辺知識をしっかり理解することが重要です。その中で、苦手な分野、曖昧な内容を仕分けしたっぷり時間をかけて自分の中で理解をしていく。そして毎日一瞬でも宅建に触れるようにしてモチベーションを継続することで合格に近づくことができると思います。大切なのは勉強時間だけでなく、勉強の仕方です。賢く効率的に合格を勝ち取れるように、本記事で紹介したことをぜひ早速実践してみてください。
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