「四択問題なら解けるのに、個数問題になると正解できない」宅建業法の個数問題対策を紹介!

「最後まで二つの選択肢で迷ってしまう」

「過去問では点が取れるのに、表現が変わると判断できない」

宅建業法の個数問題に、このような苦手意識を持つ受験生は少なくありません。

個数問題では、四つの肢すべてについて正誤を判断しなければなりません。一つでも判断を誤ると正解できないため、通常の四択問題よりも正確な知識が求められます。

しかし、個数問題だけの特別な知識が必要なわけではありません。対策のポイントは、正解番号を当てる練習から、一肢ずつ根拠をもって〇×を判断する練習へ切り替えることです。

この記事では、宅建業法の個数問題が解けない原因、問題を解く手順、〇×問題を使った勉強法、復習方法まで具体的に解説します。

宅建業法の知識を〇×問題で確認しませんか?
宅スマなら、スマホで一問一答とオリジナル問題に取り組めます。答えを覚えた過去問だけでは見つけにくい、曖昧な知識を確認できます。

目次

宅建の個数問題とは

個数問題とは、ア・イ・ウ・エなど複数の記述を読み、「正しいものはいくつあるか」「誤っているものはいくつあるか」を答える形式です。

通常の四択問題では、明らかに正しい肢または誤っている肢を一つ見つければ、ほかの肢に多少不安があっても正解できることがあります。消去法が使える場面も少なくありません。

一方、個数問題では次のように考える必要があります。

判断根拠
条文・要件に一致する
×期間または数字が異なる
原則どおりである
×例外の適用条件を満たさない

四つすべての判断がそろって、初めて「正しいものは二つ」と解答できます。

令和7年度(2025年度)の宅建本試験では、宅建業法で個数問題が大幅に増加しました。今後も出題形式が毎年同じとは限りませんが、全肢を正確に判断する力は、個数問題だけでなく通常の四択問題にも役立ちます。

宅建業法の個数問題が難しい3つの理由

1.一肢でも間違えると正解できない

個数問題は、四肢のうち三肢を正しく判断できても、残りの一肢を間違えると失点します。

「この肢は見たことがある」「たぶん正しい」といった曖昧な記憶では、最後の個数を確定できません。正しい・誤りだけでなく、どの言葉が判断の根拠になるのかまで理解しておく必要があります。

2.消去法が使いにくい

通常の四択問題では、明らかな誤りを除外して正解を絞れる場合があります。しかし個数問題では、それぞれの肢を独立して判断する必要があります。

正解番号を覚えるだけの過去問演習では、個数問題への対応力は身につきにくいといえます。

3.似た数字・例外規定が混ざりやすい

宅建業法では、次のような似た知識が数多く出題されます。

  • 免許・登録・届出の期間
  • 営業保証金と保証協会
  • 専任媒介契約と専属専任媒介契約
  • 35条書面と37条書面
  • 8種制限の原則と例外

知識を「なんとなく」覚えていると、数字や主体を少し変えられただけで誤答します。

個数問題を解くときの5つの手順

手順1.「正しい」「誤っている」のどちらを数えるか囲む

最初に、問題文の「正しいもの」「誤っているもの」を確認します。

知識が合っていても、数える対象を反対にすると正解できません。本試験では、該当する言葉に丸を付けるなど、見落とさない工夫をしましょう。

手順2.各肢の横に〇・×を付ける

頭の中だけで数えず、各肢に〇または×を書きます。

例えば「誤っているものはいくつあるか」という問題なら、四肢を判断した後に×の数を数えます。この方法なら、途中で判断を変更したときの数え間違いも防ぎやすくなります。

手順3.主語・数字・条件に線を引く

宅建業法の問題では、主語や条件が入れ替えられていることがあります。

特に確認したいのは次の部分です。

  • 誰が行うのか
  • 誰に対して行うのか
  • いつまでに行うのか
  • 書面が必要か、電磁的方法でもよいか
  • 相手方が宅建業者か、宅建業者ではないか
  • 「必ず」「のみ」「直ちに」などの限定表現

文章全体の雰囲気ではなく、判断を左右する言葉を探しましょう。

手順4.根拠を短い言葉で説明する

〇×を付けたら、頭の中で理由を一言説明します。

「3か月だから×」「買主が宅建業者なので適用されない」「宅建士ではなく業者の義務」のように、短く説明できれば十分です。

理由を説明できない肢は、正解していても「未定着」と考えます。

手順5.迷う肢に時間を使いすぎない

個数問題は、一肢に迷い始めると時間を消費しやすい形式です。

すぐに判断できない肢には印を付け、いったん次へ進みましょう。本試験では50問を2時間で解くため、単純平均は1問約2分24秒です。ただし、見直しやマーク確認の時間も必要になります。

個数問題だけに長時間を使わず、確実に取れる問題を先に処理することが重要です。

全肢の正誤を判断できる〇×勉強法

四択問題を四つの〇×問題に分解する

過去問を解くときは、正解番号だけを確認して終わらせないようにします。

四択問題1問を、四つの〇×問題として扱ってください。

  1. 各肢に〇または×を付ける
  2. すべての肢について理由を説明する
  3. 誤っている肢は、誤りの部分を正しい表現に直す
  4. 説明できなかった肢だけを復習する

この方法なら、四択問題を1問解くだけでも四肢分の知識を確認できます。

正解した問題も「根拠」で分類する

復習が必要なのは、間違えた問題だけではありません。次の3段階に分類しましょう。

分類状態復習
A根拠を説明して正解しばらく後に再確認
B迷った・勘で正解当日中に復習
C不正解・根拠が説明できないテキストに戻って重点復習

個数問題対策では、Bの「正解したけれど曖昧な肢」を放置しないことが重要です。

誤りの箇所を正しい文章に直す

×と判断しただけで終わらず、「どこを直せば正しい文章になるか」を確認します。

例えば、期間が誤っているなら正しい期間に直し、義務を負う主体が誤っているなら正しい主体に置き換えます。誤りの位置が明確になるため、似た表現にも対応しやすくなります。

同じ論点を言い換えた問題で確認する

同じ過去問を繰り返すと、問題文を見ただけで答えを思い出すことがあります。

これは知識が定着したように感じますが、正解番号や文章の形を覚えているだけかもしれません。オリジナル問題や言い換え問題を使い、表現が変わっても判断できるか確認しましょう。

覚えた答えではなく、判断できる知識へ。
宅スマの〇×問題なら、一肢ずつ正誤を判断する練習ができます。間違えた論点はテキストとあわせて確認し、個数問題に必要な判断力を鍛えましょう。

宅スマなら、スマホでテキスト・問題・講義動画を利用できます。まずは○×問題10問から始めてみましょう。

個数問題対策で優先して復習したい宅建業法の論点

個数問題では、細かな要件や例外を含む論点が狙われやすくなります。まずは次の分野を優先して確認しましょう。

免許・宅建士

免許換え、廃業等の届出、変更の届出、宅建士の登録・登録の移転などは、主体と手続を混同しやすい分野です。「誰が・誰に・何をするか」を表で整理します。

媒介契約

一般媒介、専任媒介、専属専任媒介について、有効期間、指定流通機構への登録、業務処理状況の報告を比較して覚えます。

35条書面・37条書面

説明する人、交付の時期、記載事項などを混同しないようにします。売買・貸借の違いや、相手方が宅建業者の場合も整理が必要です。

8種制限

クーリング・オフ、手付金等の保全措置、損害賠償額の予定、契約不適合責任などは、原則だけでなく適用条件まで確認します。

営業保証金・保証協会

供託先、金額、還付、社員の地位を失った場合の手続など、似た制度を並べて比較すると記憶しやすくなります。

7日間で始める個数問題対策

何から始めればよいか迷う人は、次の流れで1週間取り組んでみましょう。

学習内容
1日目宅建業法の〇×問題を解き、曖昧な肢を記録する
2日目免許・宅建士を復習する
3日目媒介契約・報酬を復習する
4日目35条書面・37条書面を復習する
5日目8種制限を復習する
6日目営業保証金・保証協会を復習する
7日目初見の個数問題を時間を測って解く

1日に大量の問題をこなすより、「なぜ〇なのか」「なぜ×なのか」を説明できる肢を増やすことを優先してください。

個数問題でよくある質問

個数問題は捨ててもよいですか?

最初からすべて捨てるのはおすすめできません。個数問題に必要な全肢判断の練習は、通常の四択問題の得点力にもつながるからです。

本番で難しい問題に時間をかけすぎない判断は必要ですが、勉強段階では〇×問題を使って基礎知識の精度を上げましょう。

一問一答だけで個数問題に対応できますか?

一問一答は、各肢の正誤を判断する力を鍛えるのに適しています。ただし、最終的には四肢を続けて読み、個数を数える形式にも慣れる必要があります。

「一問一答で知識を固める→四択・個数問題で実戦確認」という順番がおすすめです。

正解した問題も復習する必要がありますか?

根拠を説明できず、勘や消去法で正解した問題は復習が必要です。個数問題では、曖昧な一肢が失点につながります。点数だけでなく、各肢を説明できたかで理解度を判断しましょう。

まとめ|個数問題は一肢ずつ〇×で判断する力を鍛えよう

宅建業法の個数問題では、四肢すべての正誤を判断する必要があります。

対策のポイントは次のとおりです。

  • 四択問題を四つの〇×問題として解く
  • 主語・数字・条件・例外を確認する
  • 正誤の根拠を短く説明する
  • 誤っている肢を正しい文章に直す
  • 勘で正解した肢も復習する
  • 覚えた過去問だけでなく、初見・言い換え問題にも取り組む

個数問題が苦手だからといって、細かな知識を一度にすべて暗記する必要はありません。まずは毎日の〇×演習で、曖昧な肢を一つずつ減らしていきましょう。

宅スマで、個数問題に強い知識を身につける
テキストで確認し、〇×問題で判断し、オリジナル問題で実戦力を確かめる。スマホ一つで、宅建業法の学習を進められます。
宅スマで問題演習を始める

宅建試験の過去問題と正解番号は、一般財団法人 不動産適正取引推進機構の公式ページでも確認できます。

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この記事を書いた人

約10年広告代理店でディレクターとして勤務。コロナ禍で将来の不安から宅建試験を受験し合格。趣味は音楽、楽器、映画鑑賞など。

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