結論からいうと、20点台で停滞している人は、勉強時間がまったく足りないというより、知識が点数へ変わる直前で止まっているケースが多いです。
解説を読めば分かる。しかし、自分で〇×を判断すると迷う。過去問では答えを覚えているのに、模試で表現が変わると解けない。これが20点台の正体です。
30点を超えるために必要なこと
- 総合点ではなく「どこで、なぜ落としたか」を見る
- 正解した問題も「迷った正解」なら復習する
- 一問一答で知識の精度を上げ、四択で選ぶ力をつける
- 伸ばしやすい宅建業法と法令上の制限から修正する
- 14日間、同じ弱点を短い間隔で解き直す

通常の宅建試験は50問・四肢択一式です。20点台を取れているなら、すでに一定の知識はあります。30点を超えるために必要なのは、すべてを学び直すことではなく、あと数問を確実に正解へ変えることです。
たとえば26点から31点なら、必要なのは5点です。宅建業法で2点、法令上の制限で1点、税・その他で1点、読み違いを1点減らせば届きます。逆に、5点すべてを権利関係の難問で取ろうとすると、時間がかかります。
まず確認|20点台でも対策は3タイプに分かれる
| タイプ | 特徴 | 最優先の対策 |
|---|---|---|
| 基礎不足型 | 過去問の基本肢を見ても根拠が分からない | 要点確認+一問一答 |
| 知識あいまい型 | 二択まで絞れるが最後に間違える | 似た制度・数字・例外の比較 |
| 実戦失点型 | 家では解けるが、模試で読み違い・時間切れになる | 50問演習+解き方の固定 |
宅建の点数が20点台から伸びない8つの原因
原因1:過去問の「答え」を覚えている
同じ問題を繰り返すと、問題文を読んだ瞬間に答えを思い出します。しかし、それはルールを使って判断したのではなく、問題と番号をセットで記憶しただけかもしれません。
対策は、選択肢ごとに「〇か×か」「どの言葉が誤りか」「正しく直すとどうなるか」を説明することです。並び順を変えた一問一答や、同じ論点の類題も使いましょう。
原因2:正解した問題を復習していない
四択で正解しても、2肢で迷って偶然当たったなら知識は未完成です。次に表現や組み合わせが変われば落とします。
採点は「正解・不正解」の2つではなく、次の3段階にします。
- ◎:全肢の根拠を説明して正解
- △:正解したが迷った、消去法、根拠があいまい
- ×:不正解
復習対象は△と×です。
原因3:解説を読んで終わっている
解説を読んだ直後は「分かった」と感じます。しかし本番で必要なのは、解説なしで知識を思い出す力です。
解説を閉じたあと、「この問題のルールは何か」「例外は何か」を自分の言葉で30秒説明し、翌日に同じ問題を解いてください。
原因4:全科目を同じ比重で勉強している
宅建業法20問と、権利関係14問を同じ時間だけ勉強する必要はありません。短期間で30点を超えるなら、まず宅建業法の基本問題を安定させ、次に法令上の制限を伸ばすほうが効率的です。
原因5:一問一答だけ、または四択だけに偏っている
一問一答は、一つの知識を正確に判断するのに向いています。個数問題対策にも有効です。一方、四択は複数の肢を比較し、正解肢を選ぶ本番力を鍛えられます。
一問一答で知識の精度を上げ、四択で得点へ変えるのが正しい使い分けです。
原因6:似た制度を比較していない
20点台では「知らない」より「混同している」失点が増えます。35条書面と37条書面、営業保証金と弁済業務保証金、媒介契約の種類、取消しと無効など、似た制度を別々に覚えると混乱します。
比較表を作り、「誰が・誰に・いつまでに・どの書面で・数字はいくつ」を横並びで整理してください。
原因7:問題文の条件を落としている
「自ら売主」「宅建業者ではない買主」「遅滞なく」「直ちに」「以上」「超える」など、条件語を読み落とすと、知識があっても失点します。
主語、立場、時期、数字、義務か任意かに線を引く習慣をつけましょう。
原因8:難問まで復習している
模試のすべての問題を理解しようとすると、基本問題の復習時間がなくなります。正答率が高い問題、過去問で繰り返し出る問題、自分が一度学習した論点を優先してください。
点数が伸びない原因を特定する「失点分析シート」
模試や年度別過去問を解いたら、間違えた問題を次の5種類に分けます。
| 失点原因 | 判断基準 | 直し方 |
|---|---|---|
| 知識不足 | ルール自体を知らなかった | 該当テキストを確認し類題を3問 |
| 知識の混同 | 似た制度・数字と取り違えた | 2つを比較表にする |
| 例外漏れ | 原則は分かるが例外で落とした | 原則と例外をセットで一文化 |
| 読み違い | 条件・主語・数字を見落とした | 見落とした語へ印をつける |
| 時間・判断 | 迷いすぎ、マークずれ、時間切れ | 解く順番と保留ルールを固定 |
「勉強不足」で一括りにしてはいけません。読み違いに対してテキストを読み直しても、同じミスは減らないからです。
9月までに30点を超えるための科目別優先順位
1位:宅建業法
最初の目標は20問中15点、その後17点以上です。免許、保証制度、媒介契約、重要事項説明、37条書面、8種制限、報酬、監督処分を優先します。
2025年度は個数問題が多く、正解肢だけを見つける学習では対応しにくい出題でした。すべての肢の正誤を判断する一問一答型の学習で、知識の精度を高めてください。
2位:法令上の制限
8問中5〜6点を目指します。都市計画法・建築基準法を中心に、農地法、国土利用計画法、盛土規制法、土地区画整理法を固めます。数字だけを単独で覚えず、「どの区域で」「何をするとき」「何㎡以上か」をセットにします。
3位:税・その他
統計は試験年度向けの数字を直前に覚えれば1点を狙えます。税は頻出税目を優先し、土地・建物、住宅金融支援機構、不当景品類及び不当表示防止法なども基本問題を落とさないようにします。
4位:権利関係
権利関係を捨てる必要はありませんが、難問で満点を狙わないことが重要です。意思表示、代理、時効、物権変動、債務不履行・解除、抵当権、賃貸借、相続、借地借家法、区分所有法などの頻出テーマを優先し、まず7点前後を目指します。
14日で20点台を抜ける具体的な勉強法
1日目:50問を本番形式で解く
2時間を測り、科目別得点と失点原因を記録します。すでに答えを覚えている年度ではなく、未見の模試または久しぶりに解く年度を使います。
2〜5日目:宅建業法の△と×だけを潰す
1日50〜100肢を目安に一問一答で確認します。間違えたら該当テキストだけを読み、すぐに類題を解きます。翌日には前日の△と×を再テストします。
6〜7日目:法令上の制限を比較整理する
許可・届出・期限・面積要件を一覧化し、問題で使えるか確認します。表をきれいに作ることが目的ではありません。空欄から数字や要件を再現できるかをテストしてください。
8日目:2回目の50問演習
1回目と異なる問題を解きます。点数だけでなく、同じ原因の失点が減ったかを確認します。点数が変わらなくても、知識不足が減り難問の失点が増えたなら、内容は改善しています。
9〜11日目:弱点上位3論点を集中補強
失点数が多い論点を3つだけ選びます。講義やテキストで整理し、一問一答→四択の順で演習します。
12日目:権利関係の頻出論点を確認
手を広げず、過去に複数回間違えた頻出テーマを優先します。登場人物や時系列は簡単な図にしてください。
13日目:数字・期限・統計の確認
宅建業法と法令上の制限の数字、2026年度向け法改正・統計を確認します。古い教材の統計数値をそのまま使わないよう注意してください。
14日目:3回目の50問演習
30点を超えたかだけでなく、宅建業法15点以上、法令上の制限5点以上を取れたかを見ます。届かなければ、原因別の対策をもう1サイクル繰り返します。
1問を得点力に変える復習手順
- まず解説を見ずに、なぜその肢を選んだか書く
- 誤りの箇所を一語単位で特定する
- 正しい文章へ直す
- 原則と例外、似た制度を確認する
- その日の最後にもう一度解く
- 翌日、3日後、1週間後に再テストする
ノートへ長い解説を書き写す必要はありません。「誰が・いつ・何を・数字」の短いメモで十分です。大切なのは、後日もう一度思い出すことです。
点数が伸び始めたか判断する4つの指標
- 宅建業法で15点以上が安定してきた
- 四択で迷う問題が減った
- 同じ論点の言い換え問題でも正解できる
- 読み違い・時間不足による失点が合計2問以内になった
模試は難易度によって総合点が上下します。1回の点数だけでなく、基本問題の正答率と失点原因の変化を見てください。
20点台の人がやってはいけないこと
- 過去問を解いた「回数」だけを増やす
- 正解肢だけ確認する
- テキストを最初から全部読み直す
- 苦手だから権利関係だけを勉強する
- 模試の難問まで完璧に復習する
- 毎週新しい教材へ乗り換える
- 総合点だけ見て勉強法を変える
20点台を抜けるカギは「一肢ごとの正確性」
宅スマには問題5,000問以上、テキスト・講義動画各100本以上を収録。月額440円から、必要な教材を選んで学習できます。無料でも約1,000問の問題に挑戦が可能です!問題は一問一答(〇×形式)を採用しているため、スキマ時間でも知識の正確性を高め、個数問題の対策ができます。
よくある質問
宅建の模試が20点台でも合格できますか?
20点台でも、試験までの残り期間と失点内容によっては合格可能です。基本問題の知識不足や読み違いが多い場合は、短期間でも改善できます。難問ばかり落としている場合と、宅建業法の基本問題を落としている場合では対策が異なります。
過去問では30点以上なのに模試で20点台です
過去問の答えを覚えている、言い換えに対応できない、初見問題で時間を使いすぎるといった可能性があります。選択肢を一問一答に分解し、正誤の理由を説明できるか確認してください。
一問一答だけで30点を超えられますか?
一問一答は知識の精度を上げるのに有効ですが、最終的には四択と50問演習も必要です。一問一答で知識を固め、四択で比較・消去の練習をし、模試で時間配分を確認してください。
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30点を超えたら合格できますか?
30点突破は重要な中間目標ですが、合格基準点は年度によって変わります。最終的には38点前後を安定して取れる状態を目指しましょう。
まとめ|20点台から伸びないときは、勉強量ではなく失点の直し方を変える
宅建の点数が20点台から伸びない最大の問題は、「何が原因で落としたか」を分けずに、同じ勉強を繰り返してしまうことです。
まず50問を解き、知識不足、混同、例外漏れ、読み違い、時間不足に分類してください。そのうえで、宅建業法と法令上の制限を優先し、△と×の問題を短い間隔で解き直します。
一問一答で一つひとつの知識を正確にし、四択で得点へ変える。この流れを14日間徹底すれば、20点台から30点台へ進む道筋が見えてきます。
参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要」/同「宅建試験のスケジュール」(閲覧日:2026年8月22日)


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