宅建試験まであと少し。「まだ覚えきれていない」「残りの時間で何をすればいいのか分からない」と不安になるのは、真剣に勉強してきたからこそです。それから何を勉強すべきか、優先順位なども気になるところ。
直前期に大切なことは、やることを増やしすぎず、これまで学んだ知識を本番で使える状態に整えることを意識しましょう。この記事では、残り数日の勉強法と、前日・当日の過ごし方を紹介します。

残り数日は、新しい知識を増やすより今ある知識を整理する
試験が目前に迫ったこの時期は、まだ触れていない科目や知識に、焦って手を広げる必要はありません。これまで学んだ内容を整理し、今ある知識を本番で最大限に使える状態にすることを優先しましょう。
新しい知識を一度に詰め込もうとすると、覚えていたルールと混同したり、原則と例外が分からなくなったりすることがあります。「まだ知らないことがこんなにある」と焦りにつながる場合もあるため、残り数日は未学習の範囲へ大きく手を広げるのを避けるのが無難です。
ただし、復習中に見つけた勘違いや、曖昧な数字・期限を確認することは大切です。使い慣れた教材で、学習済みの内容を正確に整理していきましょう。
試験直前に新しい模試を解くより、見直しの時間を確保しよう
宅スマでは、試験まで残り数日になってから、新しい模試を解くことはおすすめしません。思うような点数が取れなかった場合、焦りや不安が強くなり、それまで身につけた知識にまで自信をなくしてしまうことがあるためです。
また、模試は解くだけでなく、採点や解説の確認、間違えた問題の復習にも時間が必要です。見直しの時間を十分に取れないまま新しい模試を増やすと、曖昧な知識を整理する時間が減ってしまいます。
この時期は、すでに解いた模試や過去問の見直しを優先しましょう。間違えた問題や迷った選択肢を確認し、「なぜ正しいのか」「どこが誤りなのか」を整理することが大切です。
直前期は「あと少しで正解できる問題」を優先する
残り時間が限られているときは、すべての分野を一からやり直すより、最近間違えた問題を見直すほうが、学習の優先順位をつけやすくなります。
特に確認したいのは、次のような問題です。
- 数字や期限を取り違えた問題
- 原則は覚えているのに、例外を見落とした問題
- 正解したものの、理由を説明できなかった問題
- 問題文の「正しい」「誤っている」を読み違えた問題
答えの番号だけを覚えず、「どの言葉が誤りなのか」「正しく直すとどうなるのか」を確認してください。解説を読んだ後、いったん閉じて、自分の言葉で説明してみるのがおすすめです。
「勉強したのに、ど忘れした」を防ぐために全分野を見直そう
試験中に「これ、勉強したのに思い出せない……」となるのは、とてももったいない失点です。知らなかった問題だけでなく、一度覚えた知識を本番で思い出せるかどうかにも目を向けましょう。
そのため、試験直前は苦手分野だけに偏らず、宅建業法・権利関係・法令上の制限・税その他を、さっとひと通り見直すことが大切です。使い慣れたテキストの見出しやまとめ、数字・期限の一覧などを確認し、しばらく触れていない知識も思い出しておきましょう。
すべてを一から読み直す必要はありません。「このルールは何だったかな?」と確認しながら全体を見渡し、思い出せなかった箇所だけ解説や問題に戻ると、復習する範囲を絞りやすくなります。
直前期は、間違えた問題の復習と、全分野を広く見渡す確認を組み合わせて、学習した知識を本番で取り出せる状態に整えましょう。
一問一答と四択を組み合わせて確認する
一問一答で、曖昧な知識を見つける
一問一答は、一つの論点を短時間で確認したいときに使いやすい演習です。通勤時間や休憩時間には、苦手なテーマを絞って取り組みましょう。
正解していても「なんとなく」で答えた問題は、復習の対象です。判断の根拠を確認し、少し時間を空けてもう一度解いてみてください。
四択で、問題文の読み方と時間配分を確認する
四択問題では、複数の選択肢を読み比べ、設問に合う答えを選ぶ練習ができます。知識の確認に加えて、読み飛ばしや解き急ぎがないかを点検しましょう。
残り数日は新しい模試を増やさず、すでに解いた四択問題を使って、読み違えた箇所や迷った選択肢を確認しましょう。まとまった試験時間を使って解き直すより、復習が必要な問題を絞って見直すのがおすすめです。
異なる分野を混ぜて解く「インターリービング演習」も取り入れる
同じ分野を続けて解いていると、テーマが分かっているから答えられている場合があります。そこで、宅建業法・権利関係・法令上の制限・税その他など、異なる分野を混ぜて解く練習も取り入れてみましょう。
こうした演習を、インターリービング演習と呼びます。「今はどのルールを使って判断するのか」を、問題文から見極める練習になります。
宅スマでは、ランダムで問題を解く方法や、個別模擬試験で任意の科目を選択する方法で、分野を組み合わせた演習ができます。ただし、試験直前の残り数日は、学習済みの範囲を少量ずつ確認する使い方を基本にしましょう。新しい模試を通して解くことや、未学習の範囲を増やすことより、これまで学んだ知識の見直しを優先してください。
インタ―リービング演習は下記の画像タップで問題にチャレンジできます。YouTube動画でぜひご覧ください。

残り数日の学習例|1日60分ならこう使う
まとまった時間を取りにくい方は、次の配分を目安に、ご自身の苦手分野に合わせて調整してみてください。
- 20分:最近間違えた問題・迷った問題を解き直す。
- 15分:数字・期限・例外など、混同しやすい知識を確認する。
- 15分:学習済みの各分野の見出し・まとめをさっと見直す。
- 10分:その日に間違えた問題を復習する。
学習量だけを目標にせず、「今日曖昧だった知識を一つ整理できたか」を確認しましょう。新しい教材や未学習の知識に手を広げず、使い慣れた教材を中心に、今ある知識を整理しましょう。
試験前日の過ごし方
復習する範囲と、勉強を終える時間を決める
前日は、よく間違える問題や自分でまとめた重要事項を確認し、各分野の見出しやまとめにもさっと目を通しましょう。難問に長時間取り組み、不安を増やしてしまうなら、いったん区切りをつけて構いません。
寝る直前まで無理に詰め込まず、いつもの生活リズムを大きく崩さないように過ごしましょう。
持ち物と移動の準備を終える
受験票、BまたはHBの筆記用具、プラスチック製消しゴム、使用条件を満たす腕時計を準備します。会場までのルート、出発時間、天気予報も確認しておきましょう。
必要な持ち物や、あると便利なものは、こちらの記事で詳しく紹介しています。前日の荷物チェックにご活用ください。
宅建試験当日の持ち物チェックリスト|必須のもの・あると便利なもの
2026年度は、一般受験者は12時30分、5問免除の登録講習修了者は12時40分までに入室が必要です。試験開始時刻ではなく、入室時刻に余裕をもって間に合う予定を立ててください。
試験当日は「いつもの手順」で解く
当日の朝は、使い慣れた教材で軽く確認する程度にとどめ、余裕をもって出発しましょう。会場では周囲の勉強量が気になっても、自分の準備に集中してください。
試験中、すぐに答えが出ない問題に出会うことはあります。考え込んで時間を使いすぎる前に印を付け、いったん次へ進む判断も大切です。解く順番は、普段の演習で慣れた方法を基本にしましょう。
最後の見直しでは、設問の読み違い、解答番号のずれ、マークの記入漏れを確認します。答えを変更する場合は、根拠を確認してから修正してください。
最後まで、一問ずつ取り組もう
直前期に不安が残っていても、それまでの努力が消えるわけではありません。残りの時間で曖昧な知識を確認し、当日の準備を整えて、本番に臨みましょう。
宅スマは、学習から試験後の自己採点まで、受験生の挑戦を応援しています。10月18日(日)16時からは、宅スマ公式LINEで解答速報を随時配信します。
試験日程の参考:不動産適正取引推進機構「宅建試験」。試験情報は2026年10月14日時点。


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